「医療用ウィッグは買ってしまえば
簡単に自然に被れる!」
そんな風に思っていらっしゃる方も多いと思います。
実際、通販サイトにはそんな風に書いてありますし
SNSで自然に見える動画がたくさんあります。
よくよく考えてみましょう。
皆さん頭の形や耳の位置おでこの広さ
何かも違います。
動画で見るモデルさんやウィッグ会社の人の様には
ならないことの方がほとんどです。
医療用ウィッグは購入後も似合わせやメンテナンスが何より大事です。
先日スリールをお作りさせていただいた方に
お選びいただいた決め手を伺いました。
『どこでウィッグを買っても
カットや調整をしてもらわないといけない
と思って検索をしていたら
こちらを見つけました』
急なご病気のときに、なかなかそこまで考え付かない方が多いと思いますが
本当にその通りなのです。
ご購入されてから気が付く方はたくさんいらっしゃいますが
購入前に調整が必要とお気づきになられたことに感心してしまいました。
最近は『医療用ウィッグ』と検索されると
通販や大手がたくさん出てくるので
スリールはネットで探していただくのは
なかなか難しいです。
ご来店いただくのは病院や患者さんからのご紹介が多いです。
医療用ウィッグは脱毛する髪のカット
ウィッグを被った状態で似合わせカットや
サイズの縫製での調整
被り方の練習
メンテナンスで良い状態にして
治療による浮腫みや髪の状況でのサイズの変化に対応する
サイズの調整
治療後に伸びてくる髪の施術
全部対応できることでウィッグは自然になります。
そういのが本当の医療用ウィッグだと思い込んで
ずっと作ってきました。
それができないと
ずっと自然でいることは難しいからです。
これは来週お作りさせていただく予定のスリールです。
ご試着の時にサイズをお取りしておきました。

お客様の頭の大きさの余った部分を待ち針で留めておきました。
待ち針の二つの列の間が余っている部分です。

縫い縮めました。

もう少しずつ縫い縮めるポイントもあります。
ウィッグを縫った後にを産毛作っておきます。

あとは
ご来店の時に被っていただきカットをしていきます。
手で縫っているので
その時その時調整ができます。
髪が伸びると解くことになります。
カットは似合わせでしていきますが
ウィッグは伸びないので、思いっきりは切れないものです。
お会いする度にお話しを伺いながら調整します。
医療用ウィッグは調整で自然になっていきます。
だからと言って、すべてのウィッグが調整できるというものでもなく
それぞれの仕様で違ってきます。

















