医療用ウィッグのご試着・ご予約対応で大切にしたいこと
ご試着は「安心を感じてもらう時間」
医療用ウィッグのご試着は、
患者さんにとって初めてウィッグに触れる機会になることが多く
緊張や不安を抱えた状態で来店されます。
美容師にとっては商品の確認の場であっても患者さんにとっては
「これからの生活を支える相棒を選ぶ」
大切な時間です。
ご試着は「売るため」ではなく
「安心を感じてもらうための時間」
と考えることが大切です。
試着の目的を伝える
多くの方は「試着したら買わなきゃいけないのでは…」という不安を抱いています。
「いろいろ見てから決めてください」
とご提案することも多いです。
相性もありますし
納得してご購入いただくことが
後々のトラブル回避になったり
お客様の満足度も上がります。
ご試着では以下の点を一緒に確認していきます。
- サイズ感(きつくないか・浮かないか)
- ヘアスタイルの打ち合わせ
- 脱毛の説明
- 製作日のご提案(脱毛と治療日、お仕事などのスケジュールで考えます)
髪のある状況でウィッグを被っていただくことが多くなります。
自然に見えるように研究しておくことが大事です。

試着対応の準備と流れ
予約時に確認しておくこと
電話などのご予約の段階で
以下のような質問をしておくとスムーズです。
- ご希望のヘアスタイル(髪の長さや色)
- サイズ(頭が大きい方か小さい方かなど)
- 治療のためのものなのか、もともとウィッグをお使いの方なのか
これで、ご希望に近い在庫を揃えることができます。
試着時の進め方
ご試着は自己紹介をきちんとしてから始めます。
ウィッグの特徴や脱毛の説明。
お客様の状況のお話は無理のない程度伺い
ウィッグや脱毛についての疑問点がなくなるまでご説明します。
ご予約対応のポイント
「ご相談+ご試着」の料金
医療用ウィッグのご試着ご相談は多くのメーカーが無料としています。
30分~1時間程度お時間をお取りしますが
有料にすると敷居が高くなることでしょう。
また医療用ウィッグの仕事が始まったばかりの美容師の方などは
患者さんから勉強させていただくこともたくさんあります。
無料でご試着いただくことをお勧めします。
無理な販売をしない
患者さんは「買わなければ申し訳ない」と感じやすいです。
「今日は見ていただくだけで十分です」
「比べてから決めましょう」
と伝えることで、信頼につながります。
購入はその日のうちに決まらなくても構いません。
安心して帰っていただくことが、次の来店につながります。
ご家族・同行者への配慮
ご試着には、ご家族やパートナーが一緒に来られることもあります。
どの方にも居心地が良い空間があると
皆さんに安心していただけます。
空間づくりも工夫をしてください。
美容師が意識したい言葉と距離感
ウィッグを試着するとき、多くの患者さんは「自分がどう見えるか」に敏感です。
そのため、「かわいい」よりも
「自然」「落ち着く」という表現を使うと安心されます。
無理に盛り上げたり、感想を急がせたりせず、持つことが信頼につながります。
今は通販の医療用ウィッグもたくさん販売されていますが
被り方の正解もメンテナンスも
患者さん自身がすることは難しいことです。
通販ウィッグより価格が高くても
ウィッグ卒業までプロのサポートがあることで
安心していただけることの説明ができれば
ご試着も難しいことではありません。
まとめ
ご試着やご予約対応は、ウィッグを販売するための場ではなく、「信頼関係を築く最初のステップ」です。
- 試着の目的を明確にして安心感を伝える
- 無理な販売をせず、患者さんのペースを尊重する
- ご家族・体調への配慮を忘れない
この3つを意識するだけで、患者さんの心の負担は大きく減ります。
美容師が丁寧に寄り添うことで、ウィッグ選びの時間が“安心と希望の時間”に変わります。

次回は「医療用ウィッグの情報発信と地域連携」についてご紹介します。
医療用
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